包茎というと日本だけでなく、世界の偉人の中にも症状で悩む人がいるものです。
そのひとりがルイ16世であり、彼は包茎男子だったという話があるようですが真実はどうなのでしょうか。
目次
ルイ16世について
ルイ16世の包茎について見る前に、簡単ではありますが彼のことを紹介します。
ルイ16世( Louis XVI)は、1754年の8月23日~1793年1月21日の間活躍した、ブルボン朝第5代のフランス国王です。
フランス革命後に処刑される
ルイ15世の孫でもあり、王妃は神聖ローマ皇帝フランツ1世、そして皇后はマリア・テレジアの娘であるマリーアントワネットです。
在位中には1789年のフランス革命が有名であり、その後の1792年には王権が停止して翌年に処刑されました。
フランス最後の絶対君主だったルイ16世
このようにルイ16世はフランスでは最後となる絶対君主で、フランスでは最初の立憲君主でもあります。
そんな活躍をした彼が本当に包茎だったのか、興味をお持ちの方も多いのではないかと思います。
包茎で子供がなかなか授からなかった
インターネットなどの情報を見てみると、ルイ16世は身体的な事情もあって、「マリーアントワネットと間の子供がなかなか授からなかった」などの情報を見ることが出来ます。
これには様々な理由が考えられますが、ルイ16世の身体的事情はズバリ「包茎」だったのです。
真性包茎でセックスが苦痛だった?
そのためルイ16世は、妻であるマリーアントワネットとの子作りに支障が出ていました。
彼女とセックスする際に苦痛を伴い、満足のいく行為が出来なかったわけです。
このようにルイ16世が包茎だったので、婚姻から7年が経過しても世継ぎを残せないでいたと言われています。
ルイ16世は包茎手術を受けていた
ルイ16世については様々な書籍に記載があり、その中には彼の包茎についてのものもあります。
それら書籍を見てみると確かに包茎についてのものもあるようですが、実際に読んだ人の話を伺うと、書籍や文献にはルイ16世が「包茎手術をした」と記載されているものと比べ、どちらかという包茎手術によって「夫の役目を果たすことが出来るようになった」、などの通説が前提になっているものが多かったようです。
包茎で悩んでいたと記載された書籍もあったのかもしれませんが、「無事に夫の役目を果たせるようになった」という一般論的な記載のほうが多いというわけです。
手紙や報告書の内容
実際のところはどうだったのか、気になる人も多いのではないかと思います。
ルイ16世はマリーアントワネットと結婚して以降、7年間は夜の営み、つまりセックスが上手くいかなかったのは事実のようです。
セックスがちゃんとできるようになった日
そしてこの営みがきちんと成されるようになったのが、1777年の8月18日月曜日とされています。
このように日時まではっきり残されているようですが、これはある意味凄いことだと思えます。
報告書に残されている記録
公式的にセックスが出来るようになった記念日が後世にまで残ってしまう、これもルイ16世がそれだけ有名だという証拠に他ならないでしょう。
どうして分かったのかというと、これはマリーアントワネットの手紙や報告書などに記載があったからです。
翌年にマリーアントワネット妊娠
マリーアントワネットが母親に宛てた8月30日の手紙の内容や、あるいはメルシー伯爵の報告などにルイ16世とのセックスについての記述がありました。
そしてその翌年、マリーアントワネットは無事に妊娠しています。
ルイ16世包茎手術までのながれ
ルイ16世は包茎のために夜の生活が上手くいかなかったのですが、それが突如としてスムーズにいくようになったきっかけが、ルイ16世への包茎手術の勧めでした。
この問題を解決するために、マリーアントワネットの兄であるヨーゼフ2世がオーストリアからわざわざ専用フランスまで来て、義弟であるルイ16世に発破をかけたというわけです。
このような経緯もあって、包茎手術へと進んでいったのです。
ルイ16世の包茎手術は謎が多い
ヨーゼフ2世の勧めでルイ16世は包茎手術というものを知ることになり、彼は手術を受けるようになったわけですが、「実際に手術をした」という記載のある資料等がどこにも残っていないのです。
オフィシャルな文献はもちろん、ルイ16世自身が書いた日記の中や、他の王族や側近の書簡や回想録など、どこを探してみてもルイ16世が包茎手術をしたというはっきりとした記載はありませんでした。
歴史学者はルイ16世の包茎手術を認めている
有名なフランス歴史学者であるフィリップ・ドゥロルムのように、歴史家の多くは「1777年に来仏したヨーゼフ2世の強い勧めによって、ルイ16世は包茎手術を受けることに同意した」と記載しており、それが定説になって現在まで残っているのです。
包茎手術をしたという記載も残っている?
ただ、手術をしたような記載のある文献はありました。
それによると、「1782年9月にルイ16世の陰茎の筋を切開する手術をした」と思われる内容になっていたのです。
妊娠と包茎手術との時期ズレのナゾ
マリーアントワネットが第一子であるマリーテレーズ王女を出産したのが1778年12月、包茎手術が実際に行われていたとしてもその4年後。
包茎手術によって長い間行われなかった夜の営みが上手くいくようになった、とは断定は出来ないことになります。
まとめ
ルイ16世の包茎手術は、色々と謎が多いようです。
ルイ16世の包茎について見てきましたが、彼の包茎手術は謎が多いようです。
確かに彼は包茎で、後に包茎手術を受けたことを記載した文献はあるようですが、それが果たして夜の営みに直結しているのかは定かではありません。
しかし、有名人の中にも包茎の方がいるのは事実のようです。
何よりもプライベートなことである包茎のことまで事細かに後世の人間に暴かれ、さぞかしルイ16世は大変だっただろうなあと同情します。